2025/08/22
DAIWA認証工法の家・2棟目を上棟

8月18日(月)の盆明けに岐阜南部の笠松町市街地(準防火地域)にてN邸の建前を行いました。この家も前回報告の岐阜市H邸同様、耐震等級3であり許容応力度計算を行った家になります。この日は38℃ほどまで気温が上がり焼け付くような太陽の下での過酷な作業だった事もあり上棟は二日間かかりました。

上の写真は2階です。「当社認証工法」は梁&板表シが基本、2F梁と厚板は岐阜県産材の杉としています。2階天井は写真のように建前でほぼ仕上りますが、上からの作業となり能率も上がり好都合です。ミケランジェロのシスティーヌ礼拝堂の天井画製作は大変な重労働でミケランジェロの強靭な体力を示していますが、真上に向かって行う作業は常に過酷であり極力避けるべきです。断熱はこの杉板の上側の屋根断熱となり建前で行います。
杉板+フェノールボード+通気層+シージングボードの、つまり3層断熱です。シージングとフェノールの間に通気層を作っておりますが、この工法はシージングボードが余分に必要で高コストとなり、これを行っているのは恐らく当社だけと思いますが日本の冬の強烈な放射冷却、夏の昼間の焼け付く太陽熱をこの通気層が大きく緩和してくれるので絶対必要と当社では考えています。この通気層の空気循環のスピードは温度差があればあるほど速くなり効果は絶大です。こうした効果により、この家の断熱性能等級は6(Ua値0.46)に僅かに足りない5ですが実際には6同等は充分あるでしょう。また何と言っても杉板には安心感があります。フェノールは熱に強く高価な最高級断熱材ですが、やはり新建材であり長い年月を見た場合、本当に耐えられるのかという心配は0ではありません。しかしどんな事があっても杉板は残るでしょう。杉板の熱伝導率は0.12、フェノールは0.02(最高断熱)つまり杉板は完璧な断熱材なのです。仮に真冬、未曽有の大寒波が日本を襲い、外と中で強烈な温度差が生じ、杉板表面に結露が生じたとしても表しなのですぐ乾いてしまう筈です。

構造的にもそれは言えます。当社認証は杉板と梁だけでの数値ですが、実際には杉板の上には垂木があり、垂木にはシージングボードないし構造用合板を打ちます。そうでないと通気層が確実に確保できないからです。その部位だけで通常の家の「構面強度」並みの強度となり、それに「認証構面」が加わりますので最強断面なのです。つまり杉材は強度と断熱の両方を具備した理想の建築材です。
コンクリ、鉄、アルミ、石、土、ガラス、合板、樹脂、種々の断熱材、は夫々重要な能力はあり、その能力を適切に発揮させる事が我々の責務ですが、強度と断熱性の両方の能力のある材を見付ける事は容易ではないのが実情なのです。








